再生可能エネルギー 太陽光発電 系統用蓄電池 発電所用地公開中
系統用蓄電池ビジネスとは、電力系統(送配電網)と連携し、需給調整や電力安定化などを目的として蓄電池を設置・運用する事業です。主に以下のような役割と収益モデルがあります。
需給調整(出力平準化)
太陽光や風力など変動型再エネの発電量の変動を吸収・調整。
電力が余る昼に充電し、夜間に放電。
周波数調整(FPR・FSR)
電力系統の周波数が乱れたときに即時に応答し、安定化に貢献。
容量市場・調整力市場対応
経産省・OCCTOが運営する市場で、リソース(調整力・供給力)として蓄電池を提供し報酬を得る。
送配電設備の負荷軽減
特定地域の送電線の容量超過を回避するため、蓄電池を配置して需給のピークカットを行う。
① 市場調査・エリア選定
電力需給状況、再エネ導入状況、送電混雑の有無など
系統混雑緩和や需給変動が大きい地域が有望(例:北海道、九州)
② ビジネスモデル設計
収益源の構成(容量市場、調整力市場、アービトラージ等)を設計
単一用途より複数市場併用が主流(マルチユース)
③ 系統接続検討
送配電事業者へ接続検討申請
適地に空き容量があるか確認が必要
④ 設置用地の確保
蓄電池とPCS、コンテナを置ける土地
高圧の場合、一定の面積が必要(例:2MWhで500m²程度)
⑤ 設備・ベンダー選定
蓄電池(LFP、NAS等)、PCS、EMS選定
Tesla、NGK、村田製作所などが候補
⑥ 関係許認可取得
電気事業法、消防法、環境関連条例等
設置場所によって異なるため注意
⑦ 電力取引契約
市場登録(JEPX、容量市場、調整力市場)
アグリゲーター登録が必要なケースあり
⑧ 運転・保守
遠隔監視、劣化予測、メンテ体制構築
EMSやVPP対応も視野に
ENEOS(再エネ+蓄電池)
東京電力パワーグリッド(送電系統側で活用)
パシフィックパワー(独立系アグリゲーター)
Tesla(メガパック販売、VPP展開)
高コスト(初期設備投資):MWh単位で数億〜数十億円
寿命・劣化対応:10年程度で容量減少(LFPやNASなどの技術選定が重要)
規制・市場制度の複雑さ:複数市場連携と認定が必要